チェコ料理レシピ第24回 フルーツのクネドリーキ  ovocné knedlíky

   

チェコ料理研究家 村田祐生子

チェコ伝統のデザートをご紹介します。発酵させた小麦粉のクネドリーキ生地で季節のフルーツを生のまま包み、蒸し上げるというもので、熱々の出来立てに溶かしたバターとトヴァロフというチェコ独特のカテージチーズ、グラニュー糖をたっぷりとかけていただきます。

フルーツはイチゴ、アンズ、ブルーベリー、プルーン、リンゴなどチェコでは季節のものを使います。庭の木になるような、酸っぱい果物が良いのだそうです。今回は旬のプルーンを使いました。トッピングの溶かしバターは無塩バターを使います。日本で市販されているカテージチーズは塩分を含むのでプレーンヨーグルトを水切りしたもので代用したところ、なかなかおいしく出来ました。

ふんわりとした生地とプルーンのさわやかな酸味、バター、ヨーグルトのハーモニーが何とも言えず、あっという間に食べてしまいます。作りやすい分量を割り出しましたのでお試しください。

材料 (8個分)

強力粉 250グラム

(写真はイタリア製のパン用小麦粉。普通のものでOKです。)

ドライイースト 3グラム、 グラニュー糖 大さじ半分

牛乳 150cc (40度くらいにあたためる)

卵 小1個 、塩 少々

果物 プルーン 6-8個 (種を取り4つ割りにする。小さいときは半分に)

トッピング

無塩バター (電子レンジで溶かす)、グラニュー糖 各適量

ヨーグルト 1パック  (ざるにペーパータオルを敷いてボウルに載せる。ヨーグルトをすべて入れ、冷蔵庫で4時間くらい水をきる)

 作り方

  • ボウルに粉をいれ、真ん中をくぼませ、くぼみに砂糖、牛乳を注ぎ、

イーストをいれ、10分待つ。

  • 溶いた卵と、塩をいれ、混ぜる。 生地がまとまってきたら台に移し、

10分位滑らかになるまでこねる。

  • 2)を打ち粉をしたボウルにもどし、濡れ布巾をかけ、オーブンの発酵モードで45分から1時間発酵させる。
  • 生地が倍くらいに膨らんだら、打ち粉をした台にのせ、30cmくらいの長さに伸ばし、8つに切る。
  • 生地を手で15センチくらいの丸型に伸ばし、4つ割りプルーンを2つか3つ真ん中に載せ、くるむ。蒸しているうちに割れないように合わせ目はしっかりと。
  • 蒸し器に穴をあけたクッキングペーパーを敷き、8-10分くらい蒸す。
  • 出来上がりにヨーグルト、溶かしバター、グラニュー糖をそえる。
10分ぐらいこねる
オーブンの発酵モードで約1時間発酵させる
打ち粉をした台で30㎝ぐらいに伸ばす
今回は旬のプルーンを使います
出来上がってグラニュー糖をたっぷりかけたクネードリキにナイフを入れると果汁があふれ出ます