チェコ料理レシピ第16回 ローストポーク クネドリーキとザワークラウト添え Vepro Knedlo Zelo  

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チェコ料理研究家 村田祐生子

チェコ料理の代表選手、ヴェプショ・クネドロ・ゼロVepřo knedlo zeloを取り上げます。ローストポーク クネドリーキとザワークラウト添えです。チェコではまずレストランやビアホールでビールとともに勧められるメニューです。3種の料理を盛り合わせるメニューで、時間と体力を必要とするメニューです。クネドリーキだけは作り置いておくと少し楽になります。

◆クネドリーキのレシピはレシピNo.9 をご参照ください。http://www.czechfriend.jp/category/czechcooking/

頑張ってつくってさあ試食。キャラウェイシードの風味がチェコビールと最高の相性です。疲れが一気に飛ぶこと請け合いです。

ヴェプショ・クネドロ・ゼロVepřo knedlo zeloはチェコビールにベストマッチ

ローストポーク Vepřo ヴェプショ

一番古典的な方法を紹介します。時間がかかりますが(前の晩から+1.5時間)、肉の周りがカリッとして、中はしっとりとした食感はなかなかです。

材料:

豚肩ロース肉の塊 600gくらい、塩、キャラウェイシード、玉ねぎ 1個  2-3センチ角に切る。

作り方

  • 肉は前の晩から塩とキャラウェイシードをすり込んでおく
  • オーブン皿に玉ねぎを敷き、その上に下味の付いた豚肉を置く。玉ねぎが浸る程度の水をいれて蓋をして(アルミフォイルで蓋をしても良い)200℃のオーブンで1時間半くらい焼く。時折玉ねぎが焦げ付かないように水を差す。肉は時々返し、全体に焼き色がつくようにする。後半はオーブンの温度を180℃位に下げながら、肉に金串を刺してみて透明な汁が出るようになるまで焼く。
  • オーブン皿に残った玉ねぎと汁を鍋に取り、カップ1くらいの水を足して10分ほど煮込む。玉ねぎを濾し、塩コショーで味を調え、水でといた小麦粉でとろみをつけてグレービーを作りクネドリーキ、ザワークラウトを添えて出す。
肉の下味は前の晩から
焼き上がり 
天板の玉ねぎでグレービーを作ります

ザワークラウト 

ローストポークを焼いている間に作ります。

材料:

キャベツ 1個、玉ねぎ 1個、キャラウェイシード 少々、じゃがいも 1個

ひまわり油、 塩、砂糖、酢 ←分量は味をみながら調整

作り方

  • 玉ねぎは粗めのみじん切り、キャベツは1x3センチくらいの粗切り。
  • 玉ねぎを透き通るまでいため、キャベツを加えてよくいためる。
  • 焦げそうになったら水を少し加えて、塩とキャラウェイシードを入れよく混ぜる。
  • ふたをして時々混ぜながら蒸し煮にする。この間に塩、砂糖、酢を味を見ながら加えていく。(甘さ、塩味、酸味の調和が取れるように)。少しキャベツの歯ごたえが残るくらいがベスト。煮過ぎに注意。
  • ジャガイモをすりおろしたものをくわえてとろみをつける。
材料はキャベツ、タマネギにクミン、ビネガー、砂糖、塩 これとジャガイモ
キャベツと玉ねぎをよく炒めてから蒸し煮
ジャガイモのすりおろしでとろみをつける