チェコ料理 第27回 豚肉のグラーシュ セゲド風 Segedínský guláš  

チェコ料理研究家 村田祐生子

豚肉をザワークラウトと煮込んだグラーシュです。名前の通り、もとはハンガリーの南、セゲド発祥ですが、クネドリーキと味わう代表的なチェコ料理の定番となっています。チェコで知らない人はいないでしょう。

肩ロースの角切りをゆっくりと煮込むと、ほろほろの牛肉のような高級な味わいになります。ザワークラウトのさわやかな酸味と、パプリカ粉とキャラウェイシードの香り高く、最後に加えるクリームのコクとまろやかさがおいしい一品です。瓶詰のサワークラウトを見かけたら、ぜひ作ってみてください。

材料

豚肩ロース ブロック 600グラム

玉ねぎ 中2個、ニンニク 2片

ザワークラウト瓶詰 (白) 300グラム (絞って、刻む。しぼり汁はとっておく)

ラード 大さじ2

キャラウェイシード 大さじ1、パプリカ粉 大さじ2、ローリエ 3枚

水 800㏄

小麦粉 大さじ1.5

塩 小さじ1程度 コショウ

生クリーム 150㏄ 

サワークリーム (仕上げのトッピング)

作り方

  • 玉ねぎはみじん切りにし、鍋にラードを溶かして黄金色に炒め、キャラウェイシードを砕いて加える。
  • 肉を加え、さらに色づくまで炒める。つぶしたニンニクを加え、小麦粉を振り入れ、一分ほど炒め、さらにパプリコア粉を加える。
  • 水を加え、ローリエを入れ、ふたをして弱火で30分煮る。
  • ザワークラウトとしぼり汁を少し加え、ふたをしてさらに30分、ときどきかき混ぜながら肉が柔らかくなるまで煮込む。
  • 生クリームを加え、弱火で5分ほど煮てなじませる。さいごに塩、コショウで味を調える。
  • クネドリーキを添え、サワークリームをトッピングする。
玉ねぎを黄金色に炒める
パプリカ粉を加える
サワークラウトとしぼり汁を加える
生クリームを加えなじませる
蓋をしてから30分煮込む