チェコ料理レシピ第18回 ソーセージのマリネ Utopenec
Ma Vlast 131 20230720
チェコ料理研究家 村田祐生子
ビールのおいしい季節になりました。最近はチェコビールの代表選手であるピルスナー・ウルケルが手に入りやすくなっています。なんといっても奥深い苦みと豊かなホップの香りが他のビールとは違う、と楽しんでいます。これに合わせてチェコのビアホールの定番おつまみ「ウトペネツ」はいかがですか?太いソーセージに香味野菜を詰めて漬け込むマリネです。材料をそろえればあとは難しくありません。豪快に瓶に詰めてください。ただ今夜のビールには間に合いません。食べごろになるまで5日寝かせてください。ビールに合わせて食べてみると、酸味の強いホワイトビネガーがビールの苦みからうま味を引き出し、ソーセージの塩味に見事にマッチしました。さすがの伝統的なマリアージュ。ぜひお試しください。
材料
太い粗引きソーセージ : 500グラム
チェコでは豚肉、牛肉の入ったšpekačekというソーセージが使われます。
粒マスタード 50g
玉ねぎ 2個
ニンジン 1本
マリネ液
ホワイトビネガー 250ml
水 300ml
オールスパイス 8粒
ベイリーフ 3枚
トウガラシ(あれば生)
砂糖 大さじ1
作り方
- マリネ液の材料を鍋に入れ、10分間煮立て、冷ましておく。(数時間前にこの工程を済ませておくと楽です。)
- ソーセージはゆでて薄皮をむく。 縦に切れ目を入れる。
- ニンジンは皮をむき、小口から薄切りにする。玉ねぎは皮をむき、半分に割り、繊維に直角に薄切りにする。
- ソーセージの切れ目にマスタードを塗り、玉ねぎ、ニンジンを適量はさむ。
- 消毒したガラス瓶に玉ねぎ、ニンジンをすこし敷き、詰め物をしたソーセージを寝かせるさらに玉ねぎ、ニンジンを敷き、ソーセージを載せる。これを繰り返して瓶の口までしっかりと詰める。
- マリネ液を注ぎ、スパイス類を彩りよく差し込む。 口までマリネ液を入れしっかりとふたをする
- 冷蔵庫で寝かせる。5日目くらいから食べられる。