チェコ料理レシピ第17回チェコのロールパン ロフリーク Rohlík

MaVlast 130 20230601

チェコ料理研究家 村田祐生子

チェコに行って最初に出会うのが細長いロールパン、ロフリークでしょう。こんがりとした焼き色で、香ばしい皮は固すぎず、サクッとした口当たり。ハムを載せたり、真ん中に穴をあけてソーセージを差し込んだり応用範囲が広い、一番シンプルなチェコの味です。どこでも売っているし、チェコ滞在中、すぐになじんでしまうのですが、これがチェコを出るとまったく手に入りません。日本滞在の学生さんなどにチェコの何が食べたい?と聞いてみた時、「ロフリークとバター」と答える人がいました。日本ではずいぶんといろいろなパンが売られていると思うのですが、どれも違うというのです。それでは作ろう!とレシピを調べると、加える脂はなんとラード。これが味の決め手でした。日本の強力粉で作ってみると懐かしい味わいがよみがえりました。ホームベーカリーでこねられる分量を割り出しましたのでお試しください。もちろん手でこねても大丈夫。岩塩粒とキャラウェイシードを散らすとより一層本物らしく出来上がります。

材料

強力粉 : 250g   牛乳:150cc 

塩: 6g ドライイースト: 4g ラード:25g

材料
キャラウエイシードと岩塩

作り方

  • すべての材料をボウルに入れ滑らかになるまでよくこねます。ホームベーカリーなど機械では10分程度、手でこねる場合はもう5分くらい頑張ります。こね終わったら丸くまとめて、ぬれた布巾をかぶせて、暖かいところに60分おいて発酵させます。
  • 発酵した生地は丸く伸ばし、3ミリ厚さの円形にします。ピザを切るように8等分し、三角形の裾から先にむかってロールします。クッキングシートをしいた天板に載せ、乾かないように覆い、暖かいところで45分間発酵させます。
  • 2次発酵がすんだところで、お好みにより、生地に水をぬり、キャラウェイと塩(1:1に合わせる)などを載せます。
  • 230℃に予熱したオーブンで11分焼きます。このとき、オーブンのスチーム機能をオンにするか、下に水を張った天板をもう一枚いれて水分を補いながら焼きます。
ホームベーカリーがあれば使う
発酵した生地を3ミリの厚さの円形にのばす
8等分に分けてローるする
オーブンに入れる前
オーブンから出したところ