二つの世界大戦のはざまの約20年に問題作を次々に発表したカレル・チャペックのイギリス旅行記を、当協会でもおなじみの栗栖先生が新たに翻訳されました。
『カレル・チャペックの見たイギリス』
カレル・チャペック(著)、栗栖茜(訳)
出版社 : 海山社 2,200円
戯曲「ロボット」を書いた4年後、1924年にイギリスに2か月間滞在した折に、独自のユーモアを織り交ぜながら、階級社会であるイギリスを鋭く奥深くまで洞察した文章は、100年後の今読んでも大変興味深いものがあります。栗栖先生の語り掛けるような日本語も秀逸で、村上春樹氏の解説も収録されています。