パラリンピック・チェコ自転車選手が韮崎に滞在しました。"Cesi Do Toho!" (チェシドトホ!) 「頑張れチェコ!」
2021年8月の東京パラリンピックでは、15年前からチェコのメヘニツエ市と交流関係にある山梨県韮崎市がホストタウンとなり、自転車競技のパトリック・ヤホダ選手を受け入れうこととなりました。両市民の交流は友好協会が取り持った2005年「日本・EU市民交流年」の活動の一環で両市の少年サッカーチームがおこなった親善試合から始まったものです。韮崎市には友好協会はその後毎年サクランボ狩りでお世話になっています。
"Cesi Do Toho!" (チェヒドトホ!) 「頑張れチェコ!」
パラリンピック・チェコ自転車選手の韮崎滞在 会長 髙橋恒一
8月の東京パラリンピックでは、15年前からチェコのメヘニツエ市と交流関係にあり、当協会もサクランボ狩りでお世話になっている山梨県韮崎市が、ホストタウンとなり、自転車競技のパトリック・ヤホダ選手を受け入れ、当協会もオンラインで同選手を応援するという貴重な経験をしましたので、ご報告します。
パラリンピックの自転車競技は、障害の種類と軽重により、多くのカテゴリーに分かれていますが、ヤホダ選手は足に障害のある人のための手漕ぎ自転車(ハンドバイク)の最も障害度の高いカテゴリー(H1)の選手です。元々は水上スキーの選手でしたが、2008年米国でのトレーニング中に事故で脊髄を損傷し、歩けなくなり、2011年からハンドバイクの選手になったそうです。
韮崎市からヤホダ選手がマネージャーの父親と2人で8月上旬から約1ケ月間韮崎に滞在するという連絡を受け、協会として何が出来るか検討しました。出来れば有志で韮崎まで出向き直接にお会いして激励したかったのですが、コロナ禍の中では不可能でした。取りあえず理事会から同選手に宛てた歓迎と激励の手紙と土産品を韮崎に送り、同選手への手交を依頼するとともに、オンラインによる懇談会の可能性を打診してもらうことにしました。ヤホダ選手からオンライン懇談会OKの返事を頂いたので、8月22日の午後に実施しました。理事会からの手紙と土産品もその席上で手交して頂きました。ヤホダ選手親子は、韮崎での滞在が極めて快適であるとして韮崎市のおもてなしへの感謝を繰り返すとともに、我々の手紙と土産品もとても喜んでくれました。ヤホダ選手は、水上スキー選手として欧州チャンピオンになったこともあるようで、落ち着いた温和な語り口の中に、スポーツ選手としての自らの実力に対する強い自負が感じられました。当方より陰ながら応援しているので、本番では是非頑張ってくださいと激励したところ、「9月1日のロードレースは障害の軽い選手と一緒なので、勝ち目がないが、8月31日のタイムトライアルは条件の同じ選手が相手なので、可能性はある。」と述べていました。
ハンドバイク競技については、テレビの中継はありませんでしたが、インターネットのライブ中継がありましたので、ビールを片手に、習いたての「チェシー ド トホ!」 ([フレー フレー チェコ!」の意)と唱えながら応援しました。ヤホダ選手は、自らの予言通り、タイムトライアルで善戦し、メダルには届きませんでしたが、4位入賞という立派な成績を収めました。